人体に電流を流すためのハードウェアを作る

(このコンテンツは書きかけです)

はじめに

人体に電流を流すことで、筋肉を動かしたり感覚をコントロールしたりできることはよく知られています。

しかし、それには特殊な電極や高電圧が必要。一般の人が気軽に人体に電流を流すことは難しい状況でした。

このプロジェクトでは、

人体用電流源を作成することを目標としています。

注意

このデバイスは 大変危険 です。使用方法を間違えると死ぬ可能性があるので気をつけてください。

死なないまでも、感電はします。

現在のステータス

プロトタイプを作成しました。 今後の課題としては、

制作

高電圧を発生させる部品と、人体用の電極が必要になります。 高電圧源についてはレンズ付きフィルムのフラッシュを、電極については低周波治療器のパッドを使用しました。

参考にした論文(参考資料参照)では電流制御にカレントミラー回路を使用していますが、 回路が複雑になるのと部品の入手性の問題でここでは別の方法を用いています。

今回の実装では極性の切替機能を付けていませんが、同様の理由により、 元論文で採用されているHブリッジよりリレーを使用したほうが良いでしょう。

用意する部品についてのメモ

レンズ付きフィルム(フラッシュ機能付きのもの)
フラッシュ回路(300V程度の電圧が得られる)を使用します。
低周波治療器の電極
今回は オムロン ロングライフパッドHV-LLPAD を使用しました。 低周波治療器7HV-F125 に付属していたものです。 電極パッド単体で買う場合、ケーブルが付属していないと思われるので各自でどうにかしてください (購入する場合、オムロンHV-CODE-A2)。
耐圧300V以上のFET
電流の制御に使用します。トランジスタでも良いのですが、高耐圧のもので入手性が良いものが見当たらなかったので。今回は秋月電子で入手可能な FQPF3N90 を使用しました。 高耐圧のFETの場合、制御に必要な電圧も高いので注意してください (データシートのVGS-IG特性を参照)。 5V程度では電流が流れないものもあるようです。 今回、制御用電源に9Vを採用したのはこれが理由です。
OPアンプ
片電源で使用するので、レールtoレール動作が可能なものを使用してください。

回路図

Mac版QtBsch(modified)形式の回路図ファイル

つくりかた

フラッシュ回路を加工する

レンズ付きフィルムからフラッシュ回路を取り出し、加工します。

回路には、充電用とフラッシュ用にスイッチが二つ付いています。

電池をつなぐだけで充電を開始するよう、充電用スイッチは短絡させます。

フラッシュ用スイッチは、不要なので取り外します。

電極を加工する

低周波治療器用の電極はそのままでは大きすぎるので、用途に応じててきとうに切ってください。

組み立てる

ふつうの回路なのでふつうにくみたててください。

注意

しっかり絶縁しましょう!

高電圧がかかるラインに不用意に手が触れないように(感電しました)。

また、電流検出用抵抗がGNDの上についている関係上、電極を装着した状態でGND/VCCに触るのも危険です(制御がきかず無制限に電流が流れるので感電します(しました))。

実験の際には電極を装着した状態で可変抵抗をコントロールすることになるので、そのあたりの絶縁をしっかりやっておきましょう。

使用法

前庭感覚インタフェース

平衡感覚をつかさどる三半規管のあたりに電流を流すことで、身体が傾いているように感じることが出来ます。

耳の後ろのあたりに電極を装着し、電流が頭部を貫通するようにしてください。

1mA程度流すと、傾いているように感じられます。たのしいです。

参考資料